「飲食店側が最初に症状を訴えてから検査を受けられるまで12日間かかり、この間、弘前保健所には計6回相談していた」。青森県弘前市で発生した飲食店クラスター(感染者集団)について、7日の県議会環境厚生常任委員会で、齊藤爾(ちかし)委員(自民)は自身が店側から聞き取りした保健所とのやりとりを明かした。
委員の聞き取りによると、飲食店は、10月2日に従業員が症状を訴えてから、最初に2人の陽性が確認された前日の13日まで、かかりつけ医に計10回、保健所に計6回にわたって相談することを余儀なくされた。この間、症状を訴えた従業員は計11人。県はこれまでの取材に対し、保健所への相談は少なくとも3回としていた。
5日に店の代表者らが最初に保健所へ相談した際には、県外移動歴などがなかったことから新型コロナの症状と疑われることもなく、担当者からは「飲食店の営業を続けても問題ない」と言われたという。
その後も複数の従業員が症状を訴え、9日には代表者のほか従業員2人も個別に保健所へ連絡した。それぞれ「さまざま症状が出ている。PCR検査をした方がよいのでは」と訴えたが、結局、検査に至ったのは13日。同日、来店客の感染を知った店側が保健所に再度連絡してようやく検査を受けられたとされる。
斎藤委員は質問の冒頭、自身が感染したことを陳謝しつつ、保健所の初期対応の遅れが感染を拡大させたと指摘した。




