ベルリンフィル vs 読売日響

親善サッカー試合

 1998年、ベルリンフィルからジャパン・ツアーで楽員同士のサッカー交流をしたいとの申し入れを受けた。10月20日、東京・世田谷のNHKグラウンドで、読売日本交響楽団メンバー(読売ベルディ・コーチングスタッフが助っ人参加)は、わが国で初めてオーケストラによるサッカー試合対決を実現した。

 試合は7対6でベルリンフィルが辛勝。「遠来の先輩オケに花を持たせた」。招聘元の日本テレビ事業局長から勝利者賞、敢闘賞が贈られた。

 試合後、渋谷のレストラン ウエストで健闘をたたえ合う懇親会を開催して、日本とヨーロッパの音楽事情、サッカー熱などの話におおいに盛り上がった。

(ベルリンフィルのゴールキーパー・チースリクの要望で、楽員の指を守るためイベント保険に加入、そのためのスタッフ会議がAIU事務所で持たれた)









ウィーンフィル 
 9  7 ー 0 2 読売日響
 2 ー 2




 ことの始まりは、数年前ベルリン・フィルが来日した折に、強豪女子サッ カー・ チーム読売ベレーザと手合わせして惨敗し、その雪辱戦を98年来日時に果たそうとし たところ、ベレーザのスケジュールが合わず、この因縁の対決を受けて立っ たのが、同じく読売はヨミウリでも読売日本交響楽団のサッカー・チーム。

 ほかのオーケス ト ラにも声をかけ、読売ヴェルディのバックアップも受け て、この時は7対6で日本チームは惜敗。その時のことは、「ベルリン・フィルに花を持 たせ た」と語り継がれている。


この時にサッカー熱がよみがえった楽員 が 中心となって、この度ウィーン・フィル・サッカーチームに戦いを挑んだ。



 1999年11月15日曇り空の下、東京ガス深川グランドに集合したのは、読響の小森谷 ・潘 両コンサートマスターをはじめ、今回マネージャーはヴァイオリンの古 田 川氏。
在京オーケストラからの助っ人が、東響、シティ・フィル、新星日響 から 参加。楽員家族の参加も含め総勢20名がヴェルディの緑色のユニフォームに袖を通 した 。

ウィーン・フィル・チームは13名で、この日午前中に宮崎を発ち、羽田 空港 からグランドへ直行。こちらはザルツブルク音楽祭と染め抜かれた小豆色のユニ フォームに身を包みウォーミングアップ。

 前半を7対0で折り返し、後半は生憎の雨模様の中、双方疲れが見え始めると、日 本チー
ムがウィーン・チームのゴールマウスを脅かし始め、2得点を上げて最終スコアは9 対2。
 MVPはホルンのロナルド・ヤノシェッツ氏で、優勝トロフィーはワイン。この夜、会 場
を移して、ピッチの外でも親善会が行なわれ、多いに盛り上がったとのこと。   (日本オーケストラ連盟 会報から)


REPORT
ウィーン・フィル vs 読売日響
親善サッカー試合 リポート


ベルリンフィルとのサッカー交流

  1998年 東京世田谷・NHKグラウンド

ボールを追うベルリンフィル
と読響のオーケストラ・メンバー

(スタッフ打ち合わせ会議)