万難を排して集まった向学心と義侠心に燃える塾生は、精鋭7人。
いずれもロシア語はどうでもよく、ただただ義理と人情に負かされて吉祥寺まで足を運んだ。
サーシャは剣道・居合い術の修業で5年前に来日。日々、道場で研鑽に励んいる。これまでの日露のけっして幸せとは言えない歴史に、草の根で一筋の光を、との一念で、プーシキンの詩篇「バラ」に思いを託している。
その結束と献身に、当の講師サーシャ(のちに塾長に就任)は驚き、「これぞ、ニッポン武士道の精髄だ」と叫んだ。
第一回 ロシア語塾交流会
塾長 ЦЕСЕВИЧУС АЛЕКСАНДР
СЕРГЕЕВИЧ
А.С.Пушкин
(プーシキン)
Собрание сочинений в 10 томах.
РОЗА
Где наша роза,
Друзья мои?
Увяла роза,
Дитя зари.
Не говори:
Так вянет младость!
Не говори:
Вот жизни радость!
Цветку скажи:
Прости, жалею!
И на лилею
Нам укажи.
ROSE
Where is our rose,
My friends?
Withered rose,
Child of the dawn.
Do not say:
So wither s
youth!
Do not say:
That's the joy of
life!
Flower say:
I'm sorry, sorry!
And lileyu
We prefilled.
交流会の会場となった「茶の愉」は、ロシア語、英語、日本語が飛び交い、楽しい雰囲気。40数年ぶりの再会後、すでに数回の会話が交わされ、喧嘩すらできるほどの仲に打ち解けている。
ロシア語クラスにかこつけての交流は、異次元の発展を見せて、当初の呼び掛け人の思惑を越えて交流の輪を広げている。
その一例は、過日、銀座「井上画廊」で開かれた水谷由紀子さんの夫君の「佐竹伊作個展」に、思いがけず、多くの旧友が駆けつけ、夫妻を感激させた。(夫妻はいまアイルランド滞在中)。
「茶の愉」での授業風景
2013/5/31